千代ネコ物語

千代ネコ、です。小説、漫画原作、チャレンジ中。読んでネ。

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ブログ統合のお知らせ 

皆様 

平素より、千代ネコ物語をご愛読頂きましてありがとうございます。

さて、誠に勝手ながら、
千代ネコ物語を、
新設ブログ「クルマジャ!」http://kurumaja.blog92.fc2.com/
に合体させる準備に入りました。

すでに、「銀座DE全開!」は引越し完了。
その他も追って引越しいたします。

お約束を致しておりました新作小説など、新設ブログ「クルマジャ!」にて公開予定です。

つきましては、千代ネコ物語、少しの間、このままでお休み。
時期を見て、「クルマジャ!」に完全引越し致します。

勝手ばかりで、すいません。

ご了解のほど、よろしくお願い致します。

千代ネコ








漫画原作「特別機動戦隊 火の用心ジャー」 第五回 

○ 展示用はしご・車内
   良の頭の中で、“君、避難しろ!”“ピュン太―ぁ!”と声が巡る。
良「(恐々と目をつむり)わ、わかんねぇ…」
   ピュン太が必死の表情“キャイーン!”。
良「か、カラダが動かねぇ…」
良の頭中イメージ・子供の声「火の用心ジャー!悪の火の手をやっつけてー」
良「(はっと、目が開き、ポケットの上からカラビナを握りしめ)クソー!」
   はしご車の後部座席を開ける。
   
○ 展示はしご車(内)
   良、マスクを取り、マントをちぎり捨てる。後部座席の防火衣、ボンベなどに手をかける。

○ 第二爆発現場
スーパーレンジャー隊員「(拡声器で)おーい、君―ぃ。早く避難しなさい!」
   同隊長が合流する。
隊長「どうした?」
隊員「いや、レンジャーがひとり、はしご車の中で…」
隊長「レンジャー?」

○ 展示はしご車(外)
   防火衣フル装備の良が出てくる。はしご車の周りは火が回っている。
良、はしご車後方に周り、ひょうしぎカチカチと叩くしぐさ、そして火の用心ジャー決めポーズ。
スーパーレンジャーたち「火の用心ジャー…」
   良、エンジンカッターを手にして、ブルーンと始動させる。

○ 破損したミニバン(前)
   良、エンジンカッターを必死で作業する。火の海の中で、飛び散る火花。良の目前のガラス越しに悲しい目をしたピュン太。
良「もう少し、もう少しだ」
   ドアがバッスンと落ちる。

○ 第二爆発現場
   ピュン太を抱いて良が走る。その後方で“ドカーン”とまた爆発。爆風で良がピュン太ごと宙を舞い、スーパーレンジャーのところへ倒れこむ。
   スーパーレンジャー隊員が、ピュン太を確保し、次に良のマスクを取る。
隊長「(良の顔を見て)君は!東京の」
 
―――6ヶ月後―――

○ 小学校の舞台
   子供たちの大声援。火の用心ジャーショー。

○ 同(舞台袖)
   それぞれが、マスクを脱ぎ、“きょうも上出来だな”
   レンジャーEがマスクを取ると、見知らぬ男。
レンジャーAのおやじA「やっとなれてきたな新人」
   新人“えー、まー”という感じで頭をポリポリ。
レンジャーBのおやじB「いま頃良ちゃんのやつ、バシッと、やってンだろうな」

○ ロッカールーム
   レンジャーの衣装をたたんで上段にしまい、その上にカラビナを置く。
男(良)「(顔見えず)俺をしっかり見守ってくれ」
   良、研修生の制服をバシッと着ている。

○ 特別救助技術研修・開校式
   良、50名の列の最前列、一番右に直立。
良、心の声「俺、今度こそ、ホンモノになる!」

〜終〜

漫画原作「特別機動戦隊 火の用心ジャー」第四回 

○ 展示用はしご車(内)
   良、レンジャー衣装のまま運転席。猛然アクセル全開
良「緊急出動だ!」
   
○ 第二爆発現場
   スーパーレンジャーの二人が駆けつけてくる
同ふたり「(良の消防車の行動をみて)な、なにやってンだ!」
   はしご車が重なりあった車に、前後しながらゴツンゴツンを押す。はしごがグーと伸びて、引っ掛かった車をひっかけて降ろす。
同ふたり「ど、どうする。再爆発の危険が高くて、このままでは近づけない…」

○ 展示用消防車(内)
   消防車中央の各種レバーをガチガチと動かしている
良「こいつの操縦方法なら、ビデオでバッチリ学習してるぜ」

○ 第二爆発現場
   重なった車がドサドサと崩れる。ドアが開き中から人が逃げ出す。
   
○ 展示用はしご車(内)
良「よしよし、上出来だ」
   いきなり爆発“ドカーン”
   爆風でフロントガラスが割れて飛び散る。良は慌てて首をすくめる。良の両腕から血が流れている。
良「な、なんのこれしき」
   良、ドアを開けて外に出る。

○ 同(外)
   良、はしご車から離れようとすると、後方の破壊された車郡から、“キャウーン、キャウーン!”と犬の叫び声。
   良、振り返る。と、前部が大きくひしゃげたミニバンの中に柴犬の姿。”ピュン太ぁー!”別の方向を振り返ると、スーパーレンジャー隊長に抑えられて、子供とその親の姿“離して下さい。ピュン太がピュン太が!”彼らはスーパーレンジャーに強引に避難させられてしまう
良、ピュン太とその飼い主たちの表情を見て、その場に立ちつくす。
スーパーレンジャー隊員「(拡声器で)おい、君!いますぐ、その場を離れろ。マントとマスクは脱げ!身体に火がつくぞ!

  
○ 同
   良、火の海の中、じっと立ち尽くす。  
   



漫画原作「特別機動戦隊 火の用心ジャー」第三回 

○ 横浜みなとみらい(日替わり・正面入り口)
   特別屋外展示イベントとして、消防車3台が会場外に並べられている。
   イベント会場奥手に“大人気!火の用心ジャー参上”の垂れ幕
 
○ 同(ショー舞台)
   客席には500人ほどの親子づれで一杯。
   舞台の袖火の用心ジャーの5人。横浜市消防局の署員(制服姿)が付き添っている。
横浜市消防局署員「すいませんねぇ、ボランティアで、横浜まで応援に来てもらって」
良「(マスクをしたまま、手を左右に軽く振り)お気になさらず」
横浜市消防局署員「この前、皆さん、全国のテレビニュースで出たら、ウチに問い合わせ殺到して。みなと祭りの消防イベントに、火の用心ジャーは出るのかって、大勢のお子さんから」
レンジャーたち「(照れて頭をかいて)ハハハ」
舞台の方から女性の声「助けてー!」
良「(振り返って)全員、出動だ!」

○ 同(舞台)
MC女性「助けてー!」
   黒い衣装の軍団と、炎の化け物(ファイアーデビル)がMC女性に襲いかかる。  
ファイアーデビル「バカな人間どもめ。滅びるがいい。この世全てを火の海にしてくれるわ」
   会場のひとりの子供Aがすくっと立ち上がる。
子供A「そんなこと、火の用心ジャーが許さないぞ!」
   場内の子供たちがドンドン立ち上がって、「火の用心ジャー、火の用心ジャー!」の大合唱
ファイアーデビル「なにをほざか、ガキどもめが!」
MC女性「た、助けてー!」
良の声「ファイアデビル!悪の火の手、俺たち許さん」
ファイアーデビル「だ、誰だ!」
   ピカーンと舞台中央の幕を破り、5人の火の用心ジャーが飛び出してくる。
良(マスク越し)「火の元チェック!あなたの日常生活を再チェック!火の用心、(拍子木)を打って)カチ、カチ。我ら五人揃って、火の用心ジャー!」
   ファイアデビルたちと戦う、火の用心ジャー。MC女性を助けて、拍手を浴びるファイアデビルたちは“覚えてろ!今に見ていろ!”と舞台の袖に消える。
   会場から大きな拍手に見送られながら、舞台に袖に向かって5人が歩き出そうとする。いきなり「ドドドカーン!」と大爆音。会場裏から大きな火柱があがる。場内騒然となる。逃げまどう観客たち。良以外の火の用心ジャーたちも、マスクをとってあたふた。
   
○ 同
   子供Aが観客たちの押し倒される。が、後ろからすくっと抱きかかえられる。
子供A「(振り返って)あっ、火の用心ジャー!」
良「(マスク越しに)慌てないで、避難しなさい」
   子供Aのお母さん、良に軽く会釈して子供Aを連れて行く。
   良、人の流れの中に立つ。
良「みなさーん、慌てないで下さい。正面入り口に向かって、慌てず進んで下さい」
   “ドカーン”と再び爆発音。
   横浜消防庁消防署員が携帯電話で話しながら良に向かって走ってくる。
同署員「誘導ありがとうございます。火災原因はガソリンスタンドで異常爆発があったようです。その裏のガスタンクに引火し始めているようで」
同署員「先ほど、スーパーレンジャーを要請しました。それまでなんとかお願いします」
良「スーパーレンジャー…」  

○ 同
   スーパーレンジャーが特殊消防車(化学火災対応)とともに会場に到着。
  (囲み)スーパーレンジャー、正式名称、横浜市消防局・消防救助機動中隊。本部直轄のスペシャル部隊として全管轄域での特殊任務を行う。東京消防庁には、ハイパーレスキュー(消防救助機動部隊)がある。
スーパーレンジャー隊長「山田と中川、会場内で逃げ遅れた観客を確認!」
   良、スーパーレスキューの隊長に近寄る。
良「(マスク越しに敬礼し)、西側の観客、全員無事避難しました」
スーパーレンジャー隊長「?」
   良、マスクを取る。
良「自分は、東京消防庁第12消防方面本部・指導課・小早川良です」
同隊長「そうか。後は我々の任務だ。君も避難しろ」
   スーパーレンジャー各人が消火準備を始める。良はその姿を見ながら“ふー、やれやれ“と正面入り口に向かって歩き出す。

○ 爆発現場のガソリンスタンド
   スーパーレンジャーが消火活動開始。
   
○ ガソリンスタンドの地下 
   ガスのパイプがありそれが異常加熱されている。
   そのパイプはイベント正面入り口近くのビル地下につながっている。
   ビル後方に小型ガスタンクが数本ある。
   ビルの前方では駐車場から出て観客たちの車の列。

○ 第二爆発現場
   イベント会場正面の少し奥の位置。   
   いきなり、“ドカーン”と後方ビルで爆発。
良「(不意をつかれて)あー!(とその場に伏せる)」
   良の後方で、爆風で数台の車が重なりあってしまい、各車ドアが開かない。車内から数人の人が助けを求めている。その後方ビル1階から火災発生
   良、身を起こして、状況を見る。良のマスクの表面に、火の手と車内から助けを求める人たちの姿を映る。
良「…」
良「(ポケットの上からカラビナを触り)ど、どうしよう」
   良、辺りを見渡すと展示用はしご車の姿。
良「あれなら、いける」   

〜つづく〜





[ 2007/02/04 14:33 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

漫画原作「特別機動戦隊 火の用心ジャー」第二回 

○アパート(外・夜)
   アパートの中央部に人の気配。建物を全景は見えないので、アパートかどうか分からない。布製のシューズ(実際に特救隊が使っている形状に近い物)の足元がピタリと止まる(2階のドアの前の空間の設定)。ナップザックを静かに置き、その中からロープを出す。手際よくロープを身体に巻きつける(顔は見えないが軽装)。ロープを下に向かって投げる。その人物(良)がポケットからカラビナを出し、カチリとロープ側に装着する。キュキュッツとロープを引っ張り、しっかり固定されているかどうかを確認。小さい声で“よし”。手すりを上に上る。小さい声で“降下”スルスルと降りてくる。

おばさんA「あーら、良ちゃん。今夜もまた、トレーニング?」
   アパートの全景が見える。築15年程のアパート。2階の手すりから下まで3mちょっと。そこに宙ぶらりん状態の良。
良「(照れ笑いを浮かべながら)いや、まっ、その。ちょっとコンビニまで」
おばさんA「(あきれ顔で)あら、そう」

○アパート(内・夜)
   殺風景な室内。男の一人暮らしの雰囲気。
   室内用ハンガーに、消防署員制服、レンジャー衣装、私服などがかかっている。
   背の低い本棚に、消防車の全て、レスキュー隊員大図鑑など、消防関連の本、TVシリーズ変身戦隊の歴史、などが並ぶ。
   ビデオにVTRを入れる。画面には、消防ショー特集の映像。背の低い丸テーブルにラップトップを開き、最新救助工作車のメカ図解の画像が見えている。
   丸テーブルの上に缶ビール空き缶3つ。その隣にカラビナ。
良「(ビール缶片手にぼーとカラビナを見て)一体・・・いつんなったら、俺、ホンモノになれるンだろ」

○消防署(日替わり・外) 
   裏手に設営されている特救隊のトレーニング施設。5mほどのやぐらから渡っている一般のロープ。良が腰にロープを巻きつけ、カラビナを渡っているロープにカチリとつける。チロリアン通過、そしてモンキー通過(資料参照)で渡り始める。
   5,6人の隊員たちが、昼食が終わり、トレーニング施設側に戻ってくる。
隊員A「(お腹をさすりながら)あー、食った食った」
隊員A「(楊枝をくわえながら、ふと上を見て)あっ」
隊員全員「何してるンだ、小早川!」
   良、はっとして下を振り返える。
良「(両手が一瞬滑り)あ、あぁー!」
   ロープ全景の図。良が命綱で宙ぶらりんになっている。

○同(内)
隊長「バカもーん!」
良「(肩を落として、小声で)よし」
隊長「消防署員としてあるまじき行為だ。中途半端な知識は、とても危険なンだぞ」
良「(小声で)よし」
   周りで見ている隊員たちがこそこそ話。“やっぱりあいつには、子供相手のぬいぐるみショーが一番お似合いだな”
良「(うな垂れて、ポケットの上からカラビナを触り)…」
   室内に“トゥー、トゥー、トゥー”と信号音が流れる
   隊員全員の表情がキリリとする
署内アナウンス「出火報、八王子市高倉町3の…」
   隊員たちが、良の周りで素早い動きを見せる。良はなすすべもなく、立ち尽くす
   ウウウッーと、窓の外からサイレンが聞こえる
   ふと気がつけば、良は室内にひとり。ポツーンと佇んでいる

○アパート(内・夜)
   良、3冊の電話帳を胸にして腹筋。背中にコンクリートブロックを積んで腕立て
   コンクリートブロックをナップサックに積める

○アパート(外・夜)
   良、ナップサックをドサっと背負って、ランニングに出る 
良「俺、絶対に諦めない…」

〜つづく〜